Into the unknown への感想など

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まず、私が常々不思議に思う事、それは英国人の考え方だ。

それは、冷静に洞察力に富んだ分析をする事だ。
自分の国だけじゃなく、よその国の事もご丁寧に分析する。
そこには、何らかの隠された意図があるようには思えない。

つまり、(自己利益の為に)特定の方向へ恣意的に導こうと言うのではなく、
純粋に客観的に分析していると思われる事だ。
(実際は、分からないが・・ ひょっとしたら裏に何か意図を潜ませているかも知れない)


30年位前、私は、渡部昇一の或る本を読んだ(題名は憶えていない)。
その中でエコノミストが
日本の成功の原因を「質は低いが大量の技術者を世に送り出した」
為だ、と分析していたとあった。

こんな分析は、中々出来ない。
言われてみると、当たり前のようで余り驚かない。
ところが、このような分析を日本が自分でやれるかと言うと出来ない。
そんな不思議で、洞察力に富んだ分析をするのが英国人だ、と言う印象を私は持って居る。


和訳に関しては、出来るだけ原文の意味合いを再生しつつ、
日本語として自然であろうと心掛けた(つまり学校的受験英語ではない)。



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さて、そこで今回の記事だが・・

それ程、驚くべき内容とは思えず、当たり前のような内容だが、
その中でおやっと思った部分は、以下だ:

「It is the fastest-ageing society on Earth and the first big country in history to have started shrinking rapidly from natural causes.
日本は、この惑星上で最も急速に高齢化した社会であり、又、自然現象で急激に縮小しだした、歴史上の初めての大国である。」

日本が急速に高齢化社会に突入しているのは、数十年前から言われている。
でも、この地球上で「最も早く老齢化した国」、
自然に縮小(労働人口の事と思われる)したにしては、
凄く急激でそれは、人類の歴史上初めてだ!

と言っている事が、何とも新鮮な指摘だ。
つまり、日本の先例がこの惑星には無いと言う事だ。
だから「Into the unknown」になる訳だ。



それにしても不思議なのは、北欧のような老齢社会が最も老いた世界と思いきや、
ところがどっこい、日本は、西欧先進国のお株を奪っていたどころか、
最先端を突っ走っていたのだ。

その原因は、「急激性」 だ。
ベビーブーム世代(団塊の世代)の人口増加も急激であったし、
それ以外の世代の少子化も極端。

つまり、極端から極端に振れた為に、急速な老齢化が形成された。

それと、このEconomist では、余り触れていないが、
日本人の平均寿命の急速な伸びも急激な老齢化社会創出に一役買っている。

1.戦後の急激な人口増加
2.その後の人口増加率の急激な減少
3.急激な平均寿命の上昇



このEconomistの記事を感心しながら読んできて、はぁ~ (・_・;)
と思うのが以下の記述:

「Embracing the markets opening up in Asia will mean overcoming 150 years of mistrust of Asia (heartily reciprocated).
アジアに於いて市場開放を受け入れる事は、アジアに対する150年間の不信を克服する事を意味する(充分に双方向的に)。」

この記事を書いたEconomistのHenry Tricksは、ここで何を言いたいのかさっぱり分からない。
日本の市場が閉鎖的で、開放されていないから、問題が解決しないと言いたいのか・・?

確かに日本社会は閉鎖的だが、市場は開放されている。
農産物以外には、不自然な関税も無いし、保護貿易国家でもない。
農産物に関しては、欧米も関税保護しているので日本と同じ。

ただ、世界の色んな街を見てから、日本の電気屋を見ると或る大きな違いに気づく。
それは、日本では日本のメーカーの製品ばかりが並んでいるが、
海外の普通の国では、世界中の国々のメーカーが並んでいる。

この記事にも出ているGE(General Electricと言う米国の巨大総合電機企業で日本の東芝や日立や三菱と競合)
とかPhilips(オランダの巨大企業)とかドイツのSiemensとかアジア諸国の色んなメーカーの電気製品が並んでいる。

私が、今まで住んだ事がある、シンガポールやニュージーランドは、勿論の事、米国でも欧州でも同様だ。

然し、自国にまともな電機メーカーを持たない国と違い日本は、電機メーカーの多さと質では、世界一だ。
だから、他国のメーカーが侵入しづらいし、成功の可能性が低くなる。

だから、他の普通の国と違う光景が映し出されるのも当たり前なのだ。
それは、日本の閉鎖性の証明ではなく、
日本には、世界有数の電気・電機メーカーが勢揃いしていると言う特殊性の証明だ。



これからの日本が衰退から逃れる道をこの記事は、提示している。
つまり、労働人口の減少を補うだけの、生産性の上昇を達成する事だ。
この記事は、恐らくそれは無理だろうと言っている。

生産性を上げると言う事は、1時間で10個作っていたものを、1時間に15個作るようになる。
と言うのが最も単純な生産性向上だが、それ以外にも単価を上げるのもその方法の1つだ。

私には、実際どうなのか分からないし、それは流動的だ。

「誰か」 が必死になって努力すれば可能かも知れない。
又、「誰か」 がそれを帳消しにするほど邪魔すれば無理かも知れない。

日本の企業は、本当に血眼なって努力している。
従業員は、低賃金で無償残業(サービス残業)で文句も言わずに長時間労働に耐えている。

然し、日本の政治家と官僚を見ると絶望的だ。
特に現在の民主党政権は、駄目な日本を地獄に突き落とす為、誕生したのか?!
と思ってしまう・・・

勤勉で、忍耐強く、低賃金で劣悪な労働環境で文句も言わず働いて税金を収めている日本国民。
私が、今まで世界を見て来て感じる事は、日本人程、忍耐強い国民は無い。
それも優秀なのだ。

こんな労働者を持った国は、その優秀さに頼ってしまう。



これからの日本企業は、製品単価を上げる方向で行くしかないと思う。
他の国々とは競合しない圧倒的ハイテク製品を圧倒的高価格で売る。

安くて良い物を大量に売ると言う発想を捨てる。

その代わりに

高くて良い物を少量売る。

日本人は、「安く」 て 「良い物」 を作ると言う発想を転換しないと一生、貧乏人のままだ。
ドイツ人やスイス人、その他の欧州を見てみよ。
彼らは、最初から良い物を高く売ると言う発想で始めてるのが分かる。

Mercedes や BMW と トヨタを比べると分かる。
最初から貧乏人の発想だった国は、どこか・・?


日本人を含むアジア人は、生まれながらにして貧乏人根性が骨の髄まで染み付いている。


1980年代、日本は、金持ちになった事があった。
一人当りGDPは、米国、スイスを抜き世界一になった。

それが、1990年以降、あれよあれよと言う間に、日本は貧乏人の国家に逆戻りしている。
現在の日本の一人当りGDPは、台湾、香港、シンガポールよりも低く、貧乏人国家に成り下がった。


労働力が衰退してきていると言うのに、新卒の就職もままならない。
これじゃ、まるで労働力が有り余っているかのような世情だ。


いずれにせよ、現在の日本は、過去に例が無かったほど衰退していて、貧乏になった。
それに追い討ちを掛けているのが民主党政権と菅直人+仙石由人=左翼政権だ。。。。


菅直人と仙石由人は、日本の希望や誇りを徹底的に打ち砕き、立ち直れないほどにまでにした。
日本最悪序曲を奏でた最悪政権だ。


つまり、EconomistのHenry Tricks記者が言う 日本人の大博打である民主党政権の選択は、
大失敗だと分かったし、労働人口が減少しているのにも拘わらず求人倍率が低いと言う現実・・・


日本のやるべき事は、中国との縁を出来るだけ速やかに切り、海外工場を閉鎖し日本に戻す。
日本国内生産に集中し、高品質、高価格製品 戦略に切り替える事。


それと非常に重要な事は、米国債の新たな購入を止めて、現在保有している、
米国債を出来るだけ早く売る事。

(アメリカとの心中は、絶対回避する!)

借金地獄なのにまだ、米国に貢いでいるのは、米国との心中を意味する。
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by kiwidream1997 | 2010-11-27 12:59 | 社会問題 | Trackback | Comments(0)
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