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■ 相撲界の外人力士 ■

平成16年09月19日(日) 07:28am (NZ time)

おはようございます、皆さん。
今、オークランドは、晴れた部分と曇った部分と入り混じっています。
今日も恐らく雨が降ると思います。
来月の10月3日の深夜2時に、夏時間(Daylight Saving)が始まります。
今は、冬なのか春なのか、春でしょう。
でも、来月入って早々もう夏時間なのです。
夏時間の当日、毎年、様々な人に混乱が生じます。
我々日本人には、なじみの無い夏時間です。
日本人同士2人が夏時間が始まる当日に待ち合わせをすると、何も問題も有りません。
何故なら、2人とも標準時間のままで現れるからです。
どちらか一方がきちんと夏時間に合せていたら、2人は会えませんが。

昨日、私は、この気まぐれ草紙をサボってしまいました。
と言うか、昨日の深夜更新しようとしたら、
Infoseekがメンテナンス(Maintenance = 保守整備)をしていてUploadできなかったので、更新をサボりました。
Upload(アップロード = 自分のPCのデータをサーバーに送る事)。
天気予報の更新もサボってしまいました。
今日の天気は、既に更新しました。
Dunedine(ダニーデン = NZの南島の南東)の今日の天気は、あられ(Hail)です。
あられのアイコンを収める場所が無いので、アイコン無しのままにしています。
あられは、雪の粒です。
雹(ひょう)は、氷の粒です。 雹の英語は、分かりません。

私は、こちらでNHKを見ていますが、今、相撲をやっています。
最近は、外人力士の台頭が目立ちます。
外人と言う言葉を嫌う人も居るようですが、英語で言うとForeignerです。
英語で言うと何でも無いと思います。
日本語では、どうして問題なのでしょう?
何も問題は、ありません。
実は、有るようですが、ここではパスします。

最近の外人力士は、今までと出身地が違います。
ロシアやブルガリアとかロシアの周辺地域の国からの外人力士が居ます。
黒海の国籍は、分かりませんが、その四股名から推察するに黒海沿岸の国だと思います。
昔は、ハワイ全盛時代でしたが、今は、モンゴル、その内、ロシアとその周辺になるのでしょうか?
それにしても、ロシアとその周辺の国でしたら、西洋文明の影響が強い国々です。
彼らが相撲界に入るだけでも驚きですが、更に幕内まで昇進するのですからもっと驚きです。
日本の相撲界、噺家、茶道、歌舞伎、狂言などは、将に日本の化石と言うか、古い日本の世界がそっくりそのまま残っています。
相撲は、格闘技と言う意味では他の伝統的日本の世界とはやや違うかも知れませんが、それにしても封建的な古い世界です。
そこで西洋文明の人間が耐えられると言うのは驚きです。

そのMotivation(モチベーション = 動機、駆り立てる原動力)は、お金だと思いますが、
それにしても並大抵の忍耐では無いと思います。
黒海がヒーローインタビュー(英雄会見、面談)を受けても余り語らず日本の力士の反応と殆ど変わりません。
相撲の世界では、古い日本を見ることが出来ます。
土俵では、笑いません。 力士は、余り語りません。 控えめです。
作法に関しては、厳しい事は言うまでもありません。

そう言う世界でスラブ民族が耐えて上位に昇る・・・。
アングロ・サクソンは、有り得ないでしょう。
昔、カナダ人の琴テンタと言う力士が居ましたが、やはり辞めました。
金髪の力士が出てきたら、何かしっくり来ないでしょうね。
今の幕内力士のロシア系は、黒髪なのでそれ程違和感は、ありません。

それにしても相撲界と言うのは、面白いです。
あれほど古い日本の伝統をしっかりと堅持している世界ですが、
外人であっても相撲界の掟を守り実力が有れば横綱になる事も可能です。
引退したら、親方にもなれます。
相撲界の掟を守る人間なら誰でも同じ可能性と機会を得る事が出来ると言う点でとても平等な世界です。
上下関係は、とても厳しいでしょうが、その枠組みの中で耐え努力して上位へ行く機会は、非常に平等です。
アメリカから来た、野球のように外人枠などはありません。

私は、相撲界を見ていると、はるか昔に読んだ渡辺昇一の本を思い出します。
本の題名は、忘れましたが、その本でOrthodox(オーソドックス = 正統派の)について書いていました。
オーソドックスの典型としてカソリック教会を例にとって居ました。
内容は、詳しく覚えていませんが、覚えていることは、Orthodoxで有ることは、
新しい流れに円滑に順応していくと言う特徴が有ると言う事です。
古い伝統は、しっかりと守りながら新しい流れに上手く順応していくと言う事らしいです。
相撲界もそうだと思います。
土俵に女を上げないと言ったら、どんな国へ言っても妥協しません。
昔、アメリカの西海岸のどこかの都市で相撲巡業をやったとき、その町の市長が女性でした。
彼女は、土俵に上がって祝辞を述べたいと言い張りましたが、相撲界は、決して妥協しませんでした。

相撲の世界は、神道と密接に結びついているために土俵を神聖な場所と見なし、女性を寄せ付けません。
ある年齢まで女性は、毎月、血を流すからです。
血は、穢れであり、死に結びつくからです。
勿論、こんな発想は、原始宗教である神道の迷信以外の何者でもありません。
でも、それを頑なに守っています。
その頑なな姿勢に精神美があります。
女性蔑視と言うのではなく、それが伝統なのです。
これは、西洋人女性には、到底納得できない発想だと思います。
日本女性でしたら、殆どの人が納得できないまでも、無理して逆らわないと思います。

そう言う世界で、スラブ民族と言っても西洋社会から来た人達が、出世していると言うのです。
大したものです。 でも、私が不思議なのは、韓国や中国の人間がどうして幕内まで上りつめないのかです。
彼らは、相撲界に居ないのでしょうか? 昔は、韓国の力道山が居ましたが、今でも韓国力士は、居るでしょう。
でも中国は、聞いたことが無い。
それとも私が知らないだけぢ、居るのでしょうか?
by kiwidream1997 | 2004-09-19 05:55 | 歴史