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第2部は、神道とは何かで終わっています。
そして、神道の特徴として2つ上げました;
1. 穢れ (けがれ = 死に対するけがれ)
2. 言霊 (ことだま = 呪いを怖れる - 何か不吉な事を言うとそれが現実化する)
その続きです。


第1部で神道とは原始宗教で、原始宗教とは、自然崇拝であり、シャーマニズムだと言いましたが、
神道の経典がある訳でもありませんし、教えがある訳でもありません。


あるのは、日本人が普段の生活の中で注意されたり、諭されたりしています。
それは、不吉な事を言うとそれが現実化するかも知れないから口にすると叱られるとか。
例えば、明日飛行機に乗る予定の人に、明日飛行機落ちるかもしれないよ。
などと言う日本人は、まず居ない筈だ。
これが言霊(ことだま)。
言霊とは、口にした事が、具現化する事です。


伊沢元彦の「逆説の日本史」によれば、日本人が名前を呼ばずに役職で人を呼ぶのは、
呪いを恐れる習慣に由来していると言っています。
天皇は代々、名前を秘密にしてきたそうです。


そして穢れですが、死、血、病気などを穢れとして忌み嫌う傾向です。
犯罪もその中に入るかも知れません。
死者と弔った後、日本人は身を清めるために身体に塩を掛けます。
不浄の物か事柄を避けるように日ごろから心がけ、万一裂けられない場合は、
身を清める。
禊(みそぎ)がその伝統的な方法だったと思います。


このように日本人は、神道と言う原始宗教に深く影響されていますが、
それに気づいている人は余り居ません。
と言うか意識せずして影響されています。
神道の影響度は、儒教と仏教よりもかなり大きいと推測します。


それでは、古代の原始宗教に未だに深く影響され、
神社のような社が大事にされている国が日本以外にこの惑星に存在するでせうか・・?
明治神宮、伊勢神宮、出雲大社、橿原神宮など等の他にも無数に神社があります。


更に日本と言う国は、世界でも稀に見る発展と遂げた国です。
高度に発達した工業と文明、そしてそこに生きる人々は、神道と言う原始宗教に影響されている。
世界の他の国で原始宗教が、実際に未だに強く残っている先進国はあるでせうか・・?
未開の原始民族が未だにこの惑星に存在しますが、彼等ならシャーマニズムを信奉している可能性がある。


然し乍、日本のように高度に発達した先進国が原始宗教に支配されている。
これは驚嘆すべき現象だ。


人は本来素朴で純粋で性善説の生き物であった筈だ。
然し、ユダヤ教とそれを水で薄めたようなキリスト教と、その後追いしたようなイスラム教は、
人は悪い存在であると教えている。
つまり、性悪説を根底から刷り込んでいる。


有名なのが、旧約聖書の失楽園に書かれている、イブがアダムに知恵の木の実を食べるように言う。
そしてアダムとイブは、その木の実を食べた。
人は、その原罪を背負い、その罰として労働を科せられた。
よって、人はその初めから悪い行いをする悪い生き物で、その罰則としての労働は卑しい行いである。
(労働を尊いとする宗教も珍しいが神道は、天皇が自ら新嘗祭を行う事からも伺える)


人は性悪説の生き物であり、監視と規制をして、違反したら厳しく罰すると言うのが、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の教えだ。

ユダヤ教の聖典は、旧約聖書。
キリスト教の聖典は、旧約聖書と新約聖書。
イスラム教の聖典は、旧約聖書と新約聖書とコーラン。

つまり上記の3人は、同根で仲が悪い。
人と言う生き物は、不思議で似たもの同士や隣近所とは仲が悪くなる。


微妙なのは仏教だ。
仏教は、人は煩悩に支配され、それを克服し、解脱するために輪廻転生して修行を繰り返すと言っている。
これは人は悪だと決め付けていない感じがする。
然し、その経典は、理解不能で神秘めいている。
よって、良く分からないが、人を良い方向へ導こうとしているような気がする。


それでは神道は、人は生まれながらにして良い生き物だと言っているか・・?
言っていない。
然し乍、現実的に日本と言う国は、この惑星に於いて唯一の性善説の国として存在するのは、
神道と言う原始宗教と天皇家がこの21世紀まで続いて来た事に起因する事は、
間違いないと言う結論に至った次第です。


人々は、本来その性(さが)は、素朴で良き生き物であった筈だ。
それが否定され、労働と言う重荷を科せられ、厳しい戒律に抑圧され性悪説になって行ったと推定する。


以上で取り敢えず、当題の完了です。
最後まで読破ありがとうございました。
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