平成16年08月18日(水) 10:22pm (NZ time)

おばんです、皆さん。
今日は、曇った日でした。 結構寒かったです。

女子柔道、期待以上の活躍です。
本当に嬉しいことです。
女子の63キロ級の谷本 歩実 選手の金メダル、前評判が何も無かっただけに嬉しい贈り物のようです。
近頃の日本の若者は、凄いですね。
しっかりしていて、根性もある。
昔の若者に比べると、最近の日本の若者は、立派です。

オリンピック期間中は、NHKの番組もいつもと違い、昔のフィルムの再放送とか、特別番組があります。
昨日から五木寛之が出ている番組があります。
題名は、「今を生きる心」というような感じでした(自信度8割弱)。
この番組は、今まで我々が見慣れた番組とは違います。
どのように違うかと言うと、まず、話す中身も違いますが、その語り口が独特です。
どのように独特かと言うと、五木寛之が、視聴者に向かって一人で語りかけるのです。
語りかけるというと対話のような感じですが、TVですので勿論対話ではありません。
五木寛之が、その思うところを語ると言った方が良いかもしれません。

話の内容は、大変、興味深いものでした。
一昨日が第1回だったと思います。
彼が語ったことは、現代に生きることの問題です。
それを説明するために、ベトナム戦争の期間中15年間で、米兵の死者は、約6万人強。
そして、最近の日本の自殺者の数は、1年間で3万人を超えると言うことです。
平成の初め頃の日本人の自殺者の人数は、2万人前後だったようです。
平成10年前後くらいから、毎年3万人以上の人が自殺していると言うことです。
つまり、アメリカが15年間のベトナム戦争で失った兵士の数とほぼ同じ人数が日本では、2年間で自殺で失われています。

そして、彼は、続けていました。
嘗ての日本人社会は、義理と人情けやしがらみに縛られていた。
この日本的な人の情によって、昔の人は随分と苦しめられた。
不自由で閉じられた社会だった。
人々は、その息苦しさに懲り懲りとなった。
戦後は、その脱却が図られ、乾いた、軽い心に変わったと言うことです。

日本人の心が意図的に変換されたと言うのです。
何となく分かります。
そして、彼は、人の心をおしぼりを例に取って、説明していました。
熱いお湯を含んだおしぼりは、重い。
乾燥したおしぼりは、軽い。
日本人の心もこの例に象徴されるように、変換された。
戦前の重い湿ったおしぼりの心と戦後の乾燥した軽い心。

昔の日本人が辟易として捨て去った、重く湿った心にも実は、
日本人に取っては欠かせない大切なものが有ったのでは無いかと言うことです。
軽く乾燥した心が自殺者を増やしているような言い方ですが、将に彼は、それを言いたかったのだと思います。
重く湿った心でお互いがよたれあい、傷をなめあう、じめじめ日本人社会がある意味では、
追い詰められた人を救って居た事も有ったであろうと言うことです。
私は、今更、戦前の高温多湿のような人間関係には戻れないと思います。
ただ、そう言う、重く湿った心を大切に思う人は、それを人に示せばよいと思います。
勿論、拒否されることもあるでしょう。
又、場合によっては、重く湿った心が人を救うかも知れません。
それは、将に人それぞれで、与える方と受ける方の問題です。
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