人気ブログランキング | 話題のタグを見る

■ お金かね オカネ Money マネー ■

平成17年03月24日(木) 11:29pm (NZ time)


おばんです、みなさん。
今日のオークランドは、曇りを基調とした雨の日でした。
天気予報を見ますと、ニュージーランドは、全て雨一色です。
昨日から、ニュージーランドドルが下落し始めています。
特に米ドルに対してその傾向が顕著です。
2004年第4四半期の経済動向が発表された結果のようです。



あなたは、お金を欲しいと思いますか?
私は、欲しいです。
しかし、私は、守銭奴には成れない。
成りたくも無い、しかし、お金は必要です。
仙人のように山で暮して、霞を食べて生きていけるなら話は別ですが、そうもいかない。



お金が無いと住む家も買えないし、アパートも借りれない。
ご飯も食べれなければ、電話も掛けれないし、パソコンも買えない。
彼女と逢引(あいびき = ハイカラな言葉で言うとデート)も出来ないし、インターネットも使えないし、旅行などは到底無理です。
つまり生きていけません。
日本人のお金に対する考え方は、他の国の人間と比べるとやや異質のようです。
何が異質かと言うと、日本人のお金に対する考え方の根底に、お金は、汚く卑しいと言う発想があります。
他の国の人間とは、これはかなり違います。
アラブ社会もお金に対してやや変わった考え方を持っているようです。
彼の社会では、つい最近まで、お金がお金を産むのはいけない事としていました。
それ故に、銀行に預金しても利子が付かなかったと言う話を聞いた事があります。
最近は、アラブの銀行でも利子が付くらしいですが。



私が若かりし頃(今も若いですがもっと若い頃)或る台湾人の知り合いが居ました。
年配の方で、台北帝大を出た、エリートでした。
戦前まで、日本には9つの帝大がありました。
最近は、帝大と言うと、旧7帝大を意味しますが、実際は、9つありました。
北大、東北大、東大、名古屋大、京大、阪大、九大、平壌大、台北大の9つです。
勿論、戦前の話で、日本が朝鮮半島と台湾を植民地としていた時の事です。
その頃、平壌帝大や台北帝大へ行く学生は、殆どが日本人の子弟でした。
9割くらいが日本人だったそうです。
1クラスの中にほんの数人の現地人しか居なかったそうです。
その数人の現地人は、相当なエリートだったと言う話です。



私の知り合いの台湾人は、その一人でした。
勿論、日本語はとても流暢で日本人と変わりません。
とてもとても誠実で、良い人でした。
今もご存命である事を願っています。
その方が面白い事を言ったことがあります。
あぶく銭とか穢い金と言う発想は、日本人固有の考えだと言う事です。
中国人(台湾人も含めて)は、お金はお金で全てお金。
どんな方法で稼いでも、お金なら同じだと言う考えらしいです。
まぁ、これが世界では、ごく当たり前の考え方だと思います。



しかし、日本人の場合は、そうはならない。
日本人は、基本的にお金を穢いものと見る傾向がありますので、あくどい事をしてまでお金を稼ぎたいとは思わない人が多いと思います。
私などは、その典型的な例です。
日本人のこのお金に対する態度は、どこから来ているか・・・?
私の推測ですが、恐らく武士道だと思います。
武士の場合は、極端にお金を蔑んだ(さげすんだ)。
武士は基本的に農民です。
農民が武装して武士になりました。
勿論、武士の棟梁は、源氏と平家で天皇家の末裔達でしたが、一般の武士は、自分の畑を自衛する為に武装しました。
藤原氏の荘園経営による、富の独占に対する氾濫が武士を産みました。



武士は、お金に絡んだ駆け引きを極端に忌み嫌った。
お金を儲ける為に駆け引きするなど、持っての他と言う事だったと思います。
農民も基本的に駆け引きなど出来なかった。
お金を儲ける為に駆け引き出来た日本人は、商人のみです。
それ故に、武士は、商人を蔑んだ。
しかし、貧乏武士は、商人にお金を借りざるを得なかった。
江戸時代当時の、日本人の人口構成比は、武士が約10%、農民が約80%で残りの10%が商人とか工人とかその他でした。
武士と農民を合わせて、約9割。
この人達は、お金に執着しなかった。
こう言う背景が、現代の日本人のお金に対する考え方の根底にあるように思われます。



私も始めてサラリーマンに成った頃、商品に利益を乗せると言う行いにどうも馴染めませんでした。
利益を乗せると言うのは、どうも卑しい、あるまじき行いのように思った記憶があります。
西洋人でも他の東洋人でもそんな事は無い。
商売をする上では、利益を上げる為に正当な行為として充分な利益を上げるのは、当たり前です。
日本でも当たり前のはずですが、その度合いが違うような気がします。
それが背景にある為に、西洋の会社と比較すると日本企業の利益率はとても低いです。
西洋企業の場合は、普通4割近い経常利益を目指します。
日本企業の場合は、それが1割以下です。
目標と結果が一致しない場合も多いかと思いますが、日本企業の場合は、利益率が低いのは間違いない。



西洋人の場合は、驚くほど、ケチです。
基本的にお金は、使わない。
贅沢はしない。
お金を使う場合は、家や家具など。
その為に普段の生活では、一切無駄遣いをしない。
この考え方は、驚くほど徹底しています。
しかし、彼らの場合は、使うべき時には、渋らないで使う。
例えば、友達と食事をする時などは、お金のことは思っていても口にしない。
それぞれの民族や国籍で色んな特徴があります。
ここまで書いてきて、私は、何を言いたいのか分からなくなりました。
本日は、これにて御免。
by kiwidream1997 | 2005-03-29 21:44 | 疑問