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■ Marae マラエに参加 ■

平成17年04月02日(土) 09:40pm (NZ time)

おばんです、みなさん。
今日もオークランドは、良い天気でした。
さすがに一時期の夏の勢いは、そがれ涼しい秋の良き日でした。
そんな良き秋の日に私は、Maraeへ行って来ました。


昨日、一昨日とblog rankingのバナークリックお願いしました。
本当に沢山クリックして頂き、誠にありがとう御座いました。
あっという間に、オセアニア部門で6位まで進出しました。
あんまり何度もお願いするとくどくて嫌われますから、もう止めときます。
と言いつつ一番下にバナーを移動していますので、これからも気が向いたらお願いしますね?


数日前、ここで言いましたが、Maraeです。
今日ニュージーランド大学のコンピュータ講座主催のMarae マラエ学習に参加しました。
昨日は、充分寝たのですが、昨日の疲れがかなり溜まっていて、結構こわかったです。
さて、ここで問題です。
ここで言う「こわかった」とは、どう言う意味でしょうか?
正解者の方には、豪華商品を用意していますので、奮ってご応募下さい。


下の写真をご覧下さい。



この写真は、Maraeの入り口です。
Maraeと言うのは、マオリ族の儀式や食事やお客さんをお迎えする為の総合施設の事です。
と今日初めて、はっきりと分かりました。
今日の講習では、マオリ人の人達が学習資料を用意してくれて、マオリ族の習慣や文化などを説明してくれました。
残念ながら、歴史は、ありませんでした。
まず、Maraeの主要な建物の構造から始まり、マオリ語の言葉の意味、どのような年齢でどのような事をするか、お客さんのもてなし方など、色々ありました。
マオリ語の単語が沢山出てきましたが、私には全く分からず、ちょっと難儀しました。
私だけではなく、みんな同じでした。


私が通っているNorth Shoreのグループだけではなく、他の地区でもコンピュータ講座が行われているらしく、全部の地区から色んな人が参加していました。
それらを4つのグループに分け、それぞののグループにこれは、どういう意味かと言う質問を出して、大きな紙に書かせて学習しました。
私は、何がなんだかさっぱり分からず、他の人のやる事を見ているだけでした。
40名位の生徒と関係者が10人くらい居たと思います。
午前中の部が終わると食事が用意されていました。
マオリ料理ではありませんでした。
ニュージーランドに良くある食事でした、パン、サラダ、鶏肉、芋などでした。
私は、朝何も食べないで飛び出したので、すんごく腹が減っていてとても美味しかったです。
我々の為にマオリ人の料理担当の人たちが、食事を用意してくれました。
とてもとてもありがたく感じました。


午後になると、何と! Assessment(アセスメント、審査する、評価するなどと言う意味、試験のようなもの)が待っていました。
まさか、Assessmentがあるなんて、Kaiako(先生)は、一言も言ってなかったべさ・・・
でも、Assessmentがあって、私は、何がなんだかさっぱり分からず、呆然としていました。
すると近くに居た、Chineseの女性が、答案を書き終わり私に見せてくれました。
私は、そっくりそのままカンニング(Cheating)で無事、この困難を乗り越えました!
その後、ビデオがあり、マオリ人の政治的抗議集会の様子や彫り物師などの仕事の様子などが紹介されました。
その後、お茶やコーヒーや軽い食べ物が出て、掃除をしました。
事ある毎にみんな輪になり、お祈りをしました。
どうも不思議に思いましたが、クリスチャンのようなお祈りでした。
最後にアーメンと言っていましたから、間違いなくクリスチャンです。


そして、何とMaraeの中央集会所の真正面には、十字架があるではないか?!
私は、それを見てどうも解せなく、不思議で、マオリ人の係りの女性にどうしてあそこに十字架があるのかと聞きました。
そうすると何と、キリスト教も受け入れていると言う事でした。
そこで、私は、聞きました。
マオリ人独自の宗教があるはずだけど、それはどうなっていますか?
すると意外なことに、現代では、殆ど信仰されておらず、マオリ族特有のお寺と言うのか神社と言うのか教会と言うのか分かりませんが、そういうのは、ニュージーランド全土で2箇所しかないとの事でした。
やはり、イギリス文明の影響は、相当甚大です。


一時期、ニュージーランドのマオリ人は、英語ばかりを話すようになり、マオリ語やマオリ文化がかなり衰退したと言う話を聞きました。
それを反省し、現在のようにマオリ人の文化と言葉を復活させようと言う国家的な計画で、保護されてきたそうです。
これは、今日のMarae講習で学んだのではなく、以前知り合いから聞いた話です。
そういう点で、ニュージーランドと言う国は、本当に先住民族の事を思いやる気持ちが強いです。
アメリカなどのように、先住民族を保護区に押し込めて隔離してしまう政策とは、対象的です。
クリントン政権時代のゴア副大統領が、戦場へ行ったとき(ベトナム戦争だと思います)ニュージーランドの兵士たちがマオリ語の歌をみんなで歌っているのを聞いて、感動したと言う話を聞いた事があります。
先住民の事を大切にしている証拠だと思い、アメリカとの大きな違いを感じて感動したのです。


私は、元々マオリ人に対してとても興味があったので、今日の収穫は大きかったです。
マレーシア出身のChineseも講習に来ていて、彼の話だとマレー語の数の数え方とマオリ語のそれは、とても良く似ていると分かりました。
又、マオリ語で、魚のことを「イカ」と言いマレー語では、「イカン」と言うとの事です。
日本語の烏賊と恐らく同じだと思います。
私の以前からの仮説、縄文人は、ポリネシアンで、ポリネシアンの起源は、現在の東南アジア一帯のマレー人(インドネシア人)と言う説に更に確信を強めました。
当件に関しては、平成16年11月17日の記事で詳しく書いていますので、宜しかったらご覧下さい。


Marae講習を取り仕切る親方の写真も撮らせてもらいました。
その写真を私のHPに載せて良いかと聞いたら、全く問題無いとの即答。
近いうちに写真集を更新して載せます。
マオリ族の親方は、とてもとても人でした。
純粋のマオリでは無いと思いますが、やはりマオリの風貌と体形でおっとりとして穏やかな人柄でした。
いつもニコニコして良い人柄が満面に表れていました。
私は、親方と何度も話をして、知り合いに成りました。
写真を送るからE-mailアドレスを教えてくれと言い、聞いてきました。
これからマオリ族の事を教えてもらおうと思います。
今日の収穫は大きかったです。
疲れる身体を押して行った甲斐がありました。
参考までに申し上げますと、今日の講習は、全て無料です。