■ NZの永住権は金で買える?! ■
平成19年11月12日(月) 09:56pm(NZ時間)
おばんです、皆さん。
今日は良い天気でした。
ちょっと暑かったです。
雨は一滴も降りませんでした。
オークランドもちょっとやる気になったのかも知れません。
まぁ、長続きはしないでせうが。
「Cash for student jobs scam uncovered」
これは今日のstuff.co.nzのインターネット新聞記事の題名です。
「現金で学生に仕事紹介詐欺発覚」のような意味です。
もっと適切な訳があると思いますので各人各様に訳して下さい。
どんな事件かと言うと、
中国人の学生と中国人のビザ斡旋業者(詐欺師)が金でビザを売買する内容です。
こんな事はかなり前からやられていましたが、
今回そのビデオテープが公開されその実態が明らかなになったところに意味があります。
今日の夜7時、1チャンネルの「Close Up」と言う番組で
たまたまこの事件を取り上げていて私はそのビデオテープを見ました。
インターネット新聞の記事によれば、
移民局(日本では入国管理局が正式な名称ですが何故か海外では直訳になるのが普通なので私も右倣え)は、
現金でJob Offerを出してビザ取得を斡旋している関係者の本格的調査に乗り出すそうです。
Job Offer(ジョブオファー)とは、
一般的な日本語に敢えて置き換えるなら採用内定に近いかも知れません。
しかし、日本の内定通知のように簡単でなく、
NZのビザ申請に添付すべきJob Offerは本人基本情報の他に、
職掌、役職、給与、雇用期間、本国へ帰国する場合の費用負担、
宿泊の手配などなど細かく記載されていなければなりません。
その他にも仕事を遂行するために必要とされる経験や資格なども付記する場合もあります。
関係者とは、数百人の学生、雇用主、移民局職員などです。
このビザ詐欺は、
独自に不正を暴こうと8ヶ月掛けて隠し撮りカメラで現金授受の現場を
隠し撮りしたDermot Nottinghamさんによって明るみに出ました。
その隠し撮りのビデオを今日のTV Oneで放送していて、それを私は見ました。
Dermot Nottinghamさんは、
政府の役人でおとり捜査官かと思いましたが私人のようです。
Dermot Nottinghamさんは、
$10,000で偽のJob Offerを出してくれないかと頼まれ驚いたそうです。
それで秘密の撮影作戦です。
Dermot Nottinghamさんは、
Alex Ho(中国人の詐欺師でビザ斡旋業者)と
Krishna Kumar Pusarla(名前からして恐らくインド系、酒屋経営)
と会い$16,000の現金を手渡された現場をビデオ撮影しました。
$16,000は学生2人に対して偽のJob Offerを発行するための謝礼です。
学生は勿論Job Offerが偽物と承知の上です。
$16,000は、勿論学生達本人が払っています。
ところで肝心な事を説明していませんでしたね、はい、すみません。
何でJob Offerをそんなに欲しがるかと言うと
Job Offerが無いと永住権を取得できる可能性が非常に少ないからです。
つまり、
NZに勤め口がありきちんとNZに定住できると言う証としてJob Offerがとても重要です。
勿論、Job Offer以前に必要な重要項目は沢山あります。
Job Offer以外は偽造文書であれなんであれ何とか出来たとしてもJob Offerは実際にその会社が存在していて営業していないといけません。
パスポートとか学歴とか身分証明書はいくらでも偽造可能のはずです、彼らの社会では。
それらは全て海外(中国)で発行されていたとしたらNZの移民局も照会が大変です。
しかし、Job OfferはNZの会社が発行するので現場に行けば直ぐ検証可能です。
ですから誤魔化しが難しいです。
Sunday Star Times記者が学生の話を聞いたところ、
Alex Hoに$30,000(学生2人で3万ドルの模様)支払ったという事です。
Alex Hoは詐欺が上手く行けば永住権取得を約束し、
Pusarlaと他の面々は金でJob Offerを出してくれる会社を探すために奔走するそうです。
目出度く永住権を取得できた場合、
本当に仕事をしているかのように偽装する為に、
学生が賃金分の金額を雇用主に渡しそれをまた、
学生に賃金として支払ったかのようにして取り繕うそうです。
TV OneのカメラがAlex Hoを追い
あなたは現金でビザ斡旋をしているのかと追求していました。
彼は必死になって否定していました。
「若し、俺がそんな大金をもらっていたらこんなみすぼらしい服を着てる訳ないべ!」
と怒りを込めて興奮してしゃべっていました。
でも、TVの観客は既に彼が密室で現金を
Dermot Nottinghamさんに渡しているその現場を見ています。
ですから、Alex Hoはひょっとしたら嘘つきかなと思って見ていたと思います。
彼は法律を犯していないと強行に主張しています。
PusarlaもAlex Hoと同様にお金は一銭も貰っていないそうです。
嘘か本当かそれは皆さんがご判断下さい。
この手のビザに絡む詐欺は間違いなくあります。
問題は手先となる移民局の職員がいると言う事です。
こっちは未だに明るみに出ていませんが以前からそんな話はあります。
移民局の係官を味方につけたなら永住権取得も保証できます。
それが無いと何万ドルと言う大金は担保できないでせう。
日本人同士の抗争も3~4年前にありました。
日本人経営の代理店と若い日本人女性の抗争でした。
こっちは法律に違反していませんでしたが、
無料で仕事をさせてもらっていて疑問を感じた日本人の若い女性が
TVに出てこれはお変しい!
と訴えていました。
働いて賃金が無いのはけしからんと怒っていました。
でもこの場合は、
インターンシップの契約書も取り交わしていて、
本人が納得してお金を払い働いていたので、業者は有罪にはならなかったようです。
この事件はJob Offerではありませんでした。
日本人経営の会社でもJob Offerをお金で出すところがあるそうです。
安易に飛びつくと火傷しますのでくれぐれも慎重にした方が無難です。
今宵があなたに取りまして素敵な月曜の夜になることを願っています。
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おばんです、皆さん。
今日は良い天気でした。
ちょっと暑かったです。
雨は一滴も降りませんでした。
オークランドもちょっとやる気になったのかも知れません。
まぁ、長続きはしないでせうが。
「Cash for student jobs scam uncovered」
これは今日のstuff.co.nzのインターネット新聞記事の題名です。
「現金で学生に仕事紹介詐欺発覚」のような意味です。
もっと適切な訳があると思いますので各人各様に訳して下さい。
どんな事件かと言うと、
中国人の学生と中国人のビザ斡旋業者(詐欺師)が金でビザを売買する内容です。
こんな事はかなり前からやられていましたが、
今回そのビデオテープが公開されその実態が明らかなになったところに意味があります。
今日の夜7時、1チャンネルの「Close Up」と言う番組で
たまたまこの事件を取り上げていて私はそのビデオテープを見ました。
インターネット新聞の記事によれば、
移民局(日本では入国管理局が正式な名称ですが何故か海外では直訳になるのが普通なので私も右倣え)は、
現金でJob Offerを出してビザ取得を斡旋している関係者の本格的調査に乗り出すそうです。
Job Offer(ジョブオファー)とは、
一般的な日本語に敢えて置き換えるなら採用内定に近いかも知れません。
しかし、日本の内定通知のように簡単でなく、
NZのビザ申請に添付すべきJob Offerは本人基本情報の他に、
職掌、役職、給与、雇用期間、本国へ帰国する場合の費用負担、
宿泊の手配などなど細かく記載されていなければなりません。
その他にも仕事を遂行するために必要とされる経験や資格なども付記する場合もあります。
関係者とは、数百人の学生、雇用主、移民局職員などです。
このビザ詐欺は、
独自に不正を暴こうと8ヶ月掛けて隠し撮りカメラで現金授受の現場を
隠し撮りしたDermot Nottinghamさんによって明るみに出ました。
その隠し撮りのビデオを今日のTV Oneで放送していて、それを私は見ました。
Dermot Nottinghamさんは、
政府の役人でおとり捜査官かと思いましたが私人のようです。
Dermot Nottinghamさんは、
$10,000で偽のJob Offerを出してくれないかと頼まれ驚いたそうです。
それで秘密の撮影作戦です。
Dermot Nottinghamさんは、
Alex Ho(中国人の詐欺師でビザ斡旋業者)と
Krishna Kumar Pusarla(名前からして恐らくインド系、酒屋経営)
と会い$16,000の現金を手渡された現場をビデオ撮影しました。
$16,000は学生2人に対して偽のJob Offerを発行するための謝礼です。
学生は勿論Job Offerが偽物と承知の上です。
$16,000は、勿論学生達本人が払っています。
ところで肝心な事を説明していませんでしたね、はい、すみません。
何でJob Offerをそんなに欲しがるかと言うと
Job Offerが無いと永住権を取得できる可能性が非常に少ないからです。
つまり、
NZに勤め口がありきちんとNZに定住できると言う証としてJob Offerがとても重要です。
勿論、Job Offer以前に必要な重要項目は沢山あります。
Job Offer以外は偽造文書であれなんであれ何とか出来たとしてもJob Offerは実際にその会社が存在していて営業していないといけません。
パスポートとか学歴とか身分証明書はいくらでも偽造可能のはずです、彼らの社会では。
それらは全て海外(中国)で発行されていたとしたらNZの移民局も照会が大変です。
しかし、Job OfferはNZの会社が発行するので現場に行けば直ぐ検証可能です。
ですから誤魔化しが難しいです。
Sunday Star Times記者が学生の話を聞いたところ、
Alex Hoに$30,000(学生2人で3万ドルの模様)支払ったという事です。
Alex Hoは詐欺が上手く行けば永住権取得を約束し、
Pusarlaと他の面々は金でJob Offerを出してくれる会社を探すために奔走するそうです。
目出度く永住権を取得できた場合、
本当に仕事をしているかのように偽装する為に、
学生が賃金分の金額を雇用主に渡しそれをまた、
学生に賃金として支払ったかのようにして取り繕うそうです。
TV OneのカメラがAlex Hoを追い
あなたは現金でビザ斡旋をしているのかと追求していました。
彼は必死になって否定していました。
「若し、俺がそんな大金をもらっていたらこんなみすぼらしい服を着てる訳ないべ!」
と怒りを込めて興奮してしゃべっていました。
でも、TVの観客は既に彼が密室で現金を
Dermot Nottinghamさんに渡しているその現場を見ています。
ですから、Alex Hoはひょっとしたら嘘つきかなと思って見ていたと思います。
彼は法律を犯していないと強行に主張しています。
PusarlaもAlex Hoと同様にお金は一銭も貰っていないそうです。
嘘か本当かそれは皆さんがご判断下さい。
この手のビザに絡む詐欺は間違いなくあります。
問題は手先となる移民局の職員がいると言う事です。
こっちは未だに明るみに出ていませんが以前からそんな話はあります。
移民局の係官を味方につけたなら永住権取得も保証できます。
それが無いと何万ドルと言う大金は担保できないでせう。
日本人同士の抗争も3~4年前にありました。
日本人経営の代理店と若い日本人女性の抗争でした。
こっちは法律に違反していませんでしたが、
無料で仕事をさせてもらっていて疑問を感じた日本人の若い女性が
TVに出てこれはお変しい!
と訴えていました。
働いて賃金が無いのはけしからんと怒っていました。
でもこの場合は、
インターンシップの契約書も取り交わしていて、
本人が納得してお金を払い働いていたので、業者は有罪にはならなかったようです。
この事件はJob Offerではありませんでした。
日本人経営の会社でもJob Offerをお金で出すところがあるそうです。
安易に飛びつくと火傷しますのでくれぐれも慎重にした方が無難です。
今宵があなたに取りまして素敵な月曜の夜になることを願っています。
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by kiwidream1997
| 2007-11-12 19:57
| ニュージーランド