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当件に関するBBCの原文と日本語記事のURLを下記に付しますので、
宜しければ参照下さい。


Liu Xiaobo: The man China couldn't erase

劉暁波氏――中国が消せなかった人



私は、社会に出て働き出してから、ずっと中華系(所謂 Chinese)の人達と強い関りを持って来た。


私が最初に訪れた外国は、台湾だった。
私が、25歳の時だった。
最近の台湾人は、日本語を殆ど話せないが、当時は日本語を話せる人が多かった。
年配の方達は、間違いなく綺麗な日本語を話せたので私は、感動した。
道に迷ったら、年配の方を見つけて日本語で道を聞いた。
彼らは、まるで日本人の様に答えてくれた。
あれは、感動以外の何物でもない。


台湾には、仕事で約1ヶ月程滞在したが、
私は、未だ社会人1年目でほんの物見遊山程度だった。
台湾に対する私の印象は良かった。
台湾は、世界で一番の親日国家で彼らは、日本人に対して好意的だ。
(田中角栄が何故、台湾を捨てて中国に走ったか未だに理解出来ない)

台湾での1ヶ月は、会社から派遣されて仕事で行ったが、ほぼ観光の様なものだった。
今考えると、当時私が勤めていたあの会社も中々粋な計らいをしてくれたと思う。

中華系国家及び地域は、世界中で沢山ある。
列挙すると、台湾、香港、マカオ、シンガポール等(Chineseが人口の5割以上を占める)。
その他にもマレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンその他東南アジアには、
華僑が沢山いる。


台湾の次なる私の任務地は、シンガポールだった。
台湾は、遊びだったが、シンガポールは本番だ。

当時のシンガポールは、街並みが綺麗で東南アジアとは一風違っていた。
区画整備が行き届いて、整然としていたが、ちょっと裏に入れば汚い処も沢山あった。
(今は、違うかも知れない)

当時のシンガポールは、一党独裁国家だった。
(PAP = People's Action Party が支配していたが、資本主義、
鄧小平は、これを真似したのだろう)
政治的な自由は無いが、経済的には資本主義で、国民の生活も自由だった。
(但し、政治的発言は、出来ない)
所謂開発独裁と言う奴だ。

シンガポールには、約5年弱滞在したが、華僑の連中には辟易した。
自己保身の為には、嘘八百は、平気。
当時、社会人1年生の私は、世間知らずの日本人で甘ちゃんそのもの。
彼等から見たら私は、赤ん坊の様だったと思う。

私は、現地工場の主任として現地人の作業者を監督する立場だった。
工場管理の経験も無く、現地の事情にも疎い。
それで、彼等を監督するのは、大変だった。

日本人は、極めて特殊な民族だ。
性善説に満たされている民族は、この惑星にあるだろうか・・?
ある!
それは、日本人だ!
それ以外は・・?
あるかも知れない。
でも、先進国の中では無い!


そんな華僑に揉まれ乍ら彼らの感覚を何となく理解した。
何個かあるがそれを列記すると:

1. 身に危険が及ぶ権力には、逆らうな。
(中国の様な一党独裁・強権国家では、何も言わない)

2. 身に危険が及ばない権力には、逆らっても構わない。
(日本の様に何を言っても逮捕されない民主国家では好き放題にする)

3. 過ちを認めて謝ってはいけない。
(謝ると責任を取らねばならない。よって決して過ちを認めない)

4. 直ぐ夜逃げ出来る様に財産を投資する。
(不動産の様に持ち運び出来ない資産は、持たない。これは、ユダヤ人と同じ)

日本人は、本当にお人好しで善意の国で生まれ育って来たので、
華僑、中国人、Chineseの感覚は、肌で感じる事が出来ない。
(する必要も無いかも知れないが、それで身に危険が及ぶ事もある)

上記 3 に関しては、日本人には到底理解出来ない感覚だと思う。
つまり、日本人にとって 「すみません」 は、無料だ。
中国人に取って 「すみません」 は、死刑を意味する。
過ちを認めて謝罪したんだから、罪に服すのだ。



この感覚が日本人とは、決定的に違う!!!



「すみません」 が、直ちに死刑にならなくとも、厳しく罰せられる。
中国4千年の歴史で彼等は、身に染みてそれを学習して来たのだ。

日本人の場合は、 「すみません」 と言って謝ればそれで無罪釈放になる。
(日常生活では、それが普通)
然し、中国人や他の国々では違う。

普通の国では、過ちを認める事は、甘んじて罰を受ける事を意味する。
日本では、違います。
日本人の間では、
「すみませんでした」 と言えば、 「それじゃ、次から気を付けるんだよ」
で終わりで責任を取らせる事は、滅多にありません。

ところが、中国では、 「すみません」 と言ったら人生の終わりです。
でるから、彼らは、 死んでも謝らないのです。
この辺の事情が日本人には理解出来ない。





扨、劉暁波氏です。
上記 「1」 の原則を破って権力に逆らうのは、中国人には滅多に無い事です。

彼は偉大です。
中国で権力に逆らう事は、殆ど 「死」 を意味します。

日本や欧米で権力批判をしているマスコミとは、訳が違います。
日本や欧米で権力批判をしても、毎日自由気ままに暮らしています。
然し、中国では刑務所にぶち込まれます。

そんな危険を冒して終生、信念を貫いた、
偉大なる中国人 「劉暁波氏」 に私は、心からの敬意を表します。
# by kiwidream1997 | 2017-07-14 23:31 | 社会問題